モスニック【MOSNIC】は濾過機、切粉処理、クーラント、ドラムフィルターの専門メーカーです。

ドラムフィルターの濾過精度についてDrum Filter's Filter Rating

「フィルターベルトの開口よりも、公称濾過精度の数値が良いのは何故?」、「ドラムフィルターの濾過の考え方は?」、 「濾過精度の数値の意味は?なぜ何パーセント以上という表記なのか?」などです。
ドラムフィルターの濾過は、次のような考え方からなっています。

濾過精度

 モスニックのドラムフィルターの濾過精度は、濾滓(ろさい)濾過方式で得られた数値を表した公称濾過精度です。 例えば、「50μm以上×90%以上」は、50μm以上の粒子を90%以上処理しますが、50μm以上の粒子でも10%程度は、流出することがあるという意です。 50μm処理の濾材として採用しているナイロンネットは、80メッシュです。メッシュとは、1インチ四方に縦横とも80本の繊維を織り込んでいます。 この時の開口は線径によっても異なりますが、50μmより大きいため、フィルターベルト表面に切粉が付着していない状態では、50μm以上の粒子が邪魔されず、通過することもあります。

濾滓(ろさい)濾過

 濾過装置において濾滓(ろさい)とは、切粉のことを意味します。 濾滓(ろさい)濾過とは、フィルターベルトのような濾材の表面に切粉が付着することで、これが本来の濾材の開口サイズを小さくします。 切粉自体もまた、濾材の役を果たします。この現象の濾過を「濾滓(ろさい)濾過」と呼んでおります。

パーセント表記

 濾過精度の%は、重量比を表します。サンプリングしたダーティ液中の切粉の重量とクリーン液中の切粉の重量を比較しています。

絶対濾過

濾滓(ろさい)濾過に対し絶対濾過という表現があります。 絶対濾過は濾材そのものを通過する濾過を意味します。従って仮に絶対濾過の濾過精度を表記するならば、「50μm以上×100%」とでも表すのでしょう。

モスニックの濾過及び精度表記

 モスニック製クーラント処理装置のコンセプトは、「絶対濾過」ではなく、濾滓(ろさい)濾過です。従って、濾過精度の表記は、公称濾過精度とさせていただいております。